同じようなアパートがいっぱい

私の田舎は農家がたくさんあります。
田んぼがたくさんあるのどかな田舎です。

最近、元農地だったところにまったく同じ形・色の
アパートがにょきにょきと立ち始めました。
○○ハウスのアパートです。

○○ハウスは農協と提携しています。
農家は何事も農協に相談しますね。
減反の土地の有効利用はどうしたもんか、跡継ぎがい
ないので農地を縮小したい。高齢なので農家を辞めた
い。

いろいろな相談が農協に持ち込まれ、その結果として
同じアパート群が現れたということです。

一工夫が欲しいところ。

アパートを商品として持っているメーカーはたくさん
ある。
軽量鉄骨造の○○ハウス以外にも、木造もあるし、鉄筋
コンクリート造だが木造並のコストダウンした商品もある。
設計事務所に頼んで、デザインを変える手もある。

同じ地域に、同じようなデザインの建物群ができるのは
美しくない。それも○○ハウスは全国組織なので日本中
同じ建物が建つことになる。

おもしろくない。

地域性がなくなる。全国どこ行っても同じアパートを見る
ことができる。

もっと考えて欲しいと思います。
posted by アパマン太郎 at 14:00 | 建築士から見たアパート建築

床材は大丈夫?

アパート・マンション住戸の床材は何を使って
いますか?

一般的には、クッションフロアーという材料を使
います。この材料は、塩化ビニール製で色や柄が
豊富にあり、クッション性があるので足ざわりが
よいので、住宅のキッチンやトイレ、洗面脱衣室
の床によく使われています。

この材料をアパート・マンションの床に使うのは
良くないと思います。

なぜか?

キズつきやすいのです。
キッチンのテーブルを置くと、足の部分は間違い
なく引っ込んでしまいます。

1家族が何年か住んで引っ越した後は、床はデコボコ
です。商品価値としてはかなり落ちます。
これを敷金で補うことはトラブルの元ですね。
初めから柔らかい材料を使っているのですから、通常
の使い方をした入居者の責任ではないわけです。

初めから固い材料にしておけば問題はないのです。
店舗・業務用長尺フロアー材」があります。
名前の通り、お店の床に使っている材料です。
土足にも強い、もちろんキズはつきにくいし引っ込ん
だりしません。
値段は住宅用クッションフロアーより5割ほど高い。

10年スパンで考えたら、私ならこの材料を選びますね。


木質フローリングも人気があります。



posted by アパマン太郎 at 08:00 | 建築士から見たアパート建築

マンションの屋上防水に注意!

よくある話です。
鉄筋コンクリート造のりっぱなマンション屋上防水シート防水である場合。

シート防水はポピュラーな材料で安く、施工性が良いので
悪くはないのですが、10〜15年しか持ちません。
50年持つマンションが、4回程度屋根防水をやりかえ
なくてはなりません。

アスファルト防水だったらどうでしょう。
値段はシート防水の倍以上します。
アスファルト防水エジプトの時代から存在する歴史ある
防水材です。
保証年数は10年ですが、40年も50年も持っている
例はたくさんあります。

一方、シート防水は歴史が浅く、私の経験でも15年以上
経つと雨モレの問題がおきます。

雨モレは、防水材だけでなく、内部の内装材を痛めますので
結果的に大きな改修費となります。

初めから、お金はかかるもののアスファルト防水にして
おくことをお薦めします。
posted by アパマン太郎 at 08:00 | 建築士から見たアパート建築
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